こんにちは!
けんいちです!
僕はダイアモンドバスケットボールスクールというスクールにて
U15のクラブチーム「D-SELECT」のコーチをしています。
一応チームのヘッドコーチという立場になるので、チームマネジメントや方向性を決めるのが主な仕事になり、もちろん練習や試合での指揮をとるのも僕の仕事です。
その中で何を練習するのかを決めるために考えたことを今回はお話ししようかなと思います。
制限されているクラブチームの練習環境
僕がコーチをしているD-SELECTでは月6回の練習しかありません。
1回の練習は2時間〜3時間ほどで、毎週平日の夜と土日の練習があります。どの練習会場も地域の公共体育館を先着で予約したり、抽選に参加したりなどしてようやく確保できています。
何が言いたいのかと言うと、これまでの中学部活動のような環境とは程遠く、毎日練習があるわけでもなく、毎日体育館が使えるわけでもない。
これが僕たちの唯一にして最大の制限です。
僕のコーチするU15クラブチームは月で12時間ほどの練習時間、年間にして140時間ほどの練習時間しかありません。
だからこそ
「その時間を何に使うか」
「その時間で何を練習するか」
は最も重要な問題です。
公共施設を借りて練習をしているので体育館を使える時間も制限があります。必ず利用時間内に片付けまで終わらせて退出しないと迷惑がかかります。
部活動のように顧問の気分次第で練習時間が伸びることはあり得ません。
(今はないのかもしれませんが、僕の学生時代は結構ありました。笑)
制限があることで優先順位が見える
まず僕は、チームとして勝利を目指して活動をしている中、練習時間に制限があることで、何を優先して練習するべきかを考えました。
その過程は割愛するとして、僕がたどり着いた答えは
「シュート」と「ディフェンス」でした。
どの練習を優先して時間を使うかを決めることでやるべきことが明確になりました。
これをする前までは、試合などでチームに見えた課題などを解決することに練習時間を費やすことが多かったですが、それだと練習、試合に取り組むにあたって、
今回はディフェンスが悪かった。この前の試合のシュートセレクションが悪かったなど。毎回違う課題が出てきた場合、年間を通してチームの練習を振り返った時に一貫性が保つことが難しいです。
U15のクラブチームとして選手育成や強化を目的としている側面もあるため、指導の一貫性を保つことは重要だと感じています。
このような優先順位を決めることでチームの練習方針も定まり、より質の高い練習ができるようになりました。
制限があることで優先順位を決められて質の高い練習ができるようになったのです。
制限が質を上げる
今はコロナ禍によって、どのチームも活動は制限されているところがほとんどだと思います。
僕がコーチをしているクラブチームも同様ですが、それ以前からチームとしてどんな練習をするのか取捨選択を常にしてきたので、僕個人的な感覚としてはさほど影響は感じられませんでした。
最近日本バスケット界ではよく取り上げられている「ゼロステップ」または「ユーロステップ」などはトラベリングというルール(制限)があるからこそ、制限の中で何ができるか工夫した結果、生まれた技術だと言えます。
指導者としてもそれは同じで、制限の中で何ができるかを工夫をしていくことがとても大切なんだなと実体験を通して感じることができました。
D-SELECTでも、練習環境という制限が練習の質を上げてくれていることに気付きました。
ただ、今の練習環境のおかげで練習の質を上げることが出来ているので、負けたときの言い訳に使えなくなってしまったのはここだけの話です。笑
それではまた会いましょう!!
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